CRPについて

病気の解説ではないのですが、CRPはご存じでしょうか。肝臓で合成されるたんぱく質の一種でC reactive proteinの略です。日本語だとC反応性たんぱくとなりますが、通常はCRP(シーアールピー)と呼ばれています。

CRPは炎症マーカーと言われていて、CRPが高ければ体の中で何らかの炎症が起きていることを意味します。炎症の原因は感染症であったり、腫瘍であったり、膠原病であったり、さまざまな原因で上昇します。ですので、これだけで診断できるものではないのですが、自覚症状やほかの検査と合わせて診断をすすめる一助になります。

例えば、
咳や痰などの自覚症状があり、CRPも高くなっているようだと、上気道炎や肺炎などの呼吸器感染症を疑います。

足の親指が腫れて、尿酸値やCRPが高くなっていれば痛風発作を疑います。

まとめですが、CRPは
①炎症マーカーであり、体の中の炎症を反映している。
②原因は感染症、腫瘍、膠原病などさまざまなことが考えられる。
以上です。採血結果を見直す時にお役に立てれば幸いです。