慢性腎臓病

腎臓は背中のあたりに左右に1個ずつあります。尿として体に不要となったものや水分を排泄する役割を担っています。

今まで問題がなかった腎機能が急に悪くなってしまった場合を急性腎障害、徐々に腎機能が悪くなってしまった場合を慢性腎臓病といいます。腎臓の機能がさらに悪くなってしまった場合は腎不全といいます。ご自身の腎臓だけでは機能を十分に果たせなくなった場合は血液透析が必要になってきます。

慢性腎臓病は自覚症状が乏しいことが多いです。そのため検査で確認する必要があります。血液検査では主にクレアチニン(Cr)、尿検査ではアルブミン、蛋白、クレアチニンを確認します。

腎臓から排出されるたんぱく質の量や腎臓のろ過する能力を評価して、慢性腎臓病の重症度を判定します。

腎機能が悪くなってしまう原因としては慢性糸球体腎炎といった腎臓そのものの病気のほか、糖尿病や高血圧などが原因となる場合もあります。ですので、腎臓が悪くならないように血糖値や血圧をコントロールすることが重要です。

ご自身でできることは生活習慣の改善です。禁煙、適度な運動、肥満の方は体重を減らす、蛋白や塩分の制限などです。また腎臓に負担になりうる薬は避けた方が無難です。

生活習慣の改善だけでは不十分な場合は、投薬治療が必要になってきます。

できるだけご自身の腎機能を維持すること、心筋梗塞などの心血管系の合併症を起こさないことが治療の目標です。