大球性貧血

大球性貧血とは、MCV(平均赤血球容積)が100以上の貧血のことです。赤血球一つ当たりの体積が大きくなるタイプの貧血です。

原因としてはビタミンB12 欠乏、葉酸欠乏、骨髄異形成症候群などが代表になります。

ビタミンB12は胃腸を通じて吸収されますが、特殊な病態でうまくビタミンB12が吸収されなくなることがあります。その場合はビタミンB12を筋肉内注射で定期的に補充します。飲み薬で補充することもあります。

骨髄異形成症候群は造血幹細胞の異常によりうまく血球が作れない状態になります。程度にもよりますが、重症の場合は骨髄移植などの造血幹細胞移植が必要となることもあります。